July 09, 2005

サルゲッチュ3

saru.jpg 7/14 に発売予定のサルアクションゲーム「サルゲッチュ3」の音楽(CMとサルサルソングとメサルギアを除く)を制作しました。普通だと1つのタイトルに40〜50曲なのですが、今回はなんと84曲。ボツになった曲も含めると1年間で100曲くらい、修正版も含めると160バージョンくらい作ったので頭の中はサル一色に染まってしまいました。ゲームの詳細:http://www.piposaru.com/

最近のゲームはCD等と同様にオーディオファイルが再生されるものが多いのですが、この「サルゲッチュ3」内ではムービーを除くゲーム中では「SPU」と呼ばれる方式で音楽が再生されているのです。スーファミ並の物凄〜くクラッシックな方法です。

これは400Kb 位の領域に音源と再生MIDIファイルを詰め込むことで音楽の容量をMP3の1/10 以下の大きさに圧縮してシステムの負担を極限まで小さくするものです。PS 時代はCD-ROM だったのでメディアの容量節約の意味もあったハズなのですが、この形式に対応するチップいわゆるICがPSやPS2には内蔵されているらしいです。

このため圧縮職人?に曲のデータを託して変換をしてもらうのですが、海外旅行用の荷物をハンドバックに収納するかのような芸術的な詰め込み技により曲が元より良くなることもしばしば。そしてサウンドを統括する監督の鬼チェックによりゲーム全体の演出に則していながらも面白いゲーム音楽が出来上がったと思う、自画自賛。

この圧縮の調整に立ち会ったのも始めてだったけど、より少ない情報量で多くを伝えるという操作は音楽のミックスダウンやドット絵などにも似ているなあと感じました。

今回は元祖ゲームの1997年位の基本システムを変えないという理由でSPU方式が採用されたと思うけど、ロースペックならではの風味とかそういう魅力も再発見。PS3 になるとこのチップがソフト音源化されて搭載されたりするのかも…

それから最近、ろでぃ氏が沢瀉の掲示板を作ってくれました、http://denshiongaku.com/
謝謝。そして沢瀉の新作や新しいムービーも現在制作中です、いま少しお待ち下さい。

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